車の走りを左右するエンジン性能
車の動力源であるエンジンは、その車の性格や魅力を決定づける場合があります。単に走れば良いと考えてる人は、どのようなエンジンが搭載されているのか気にすることもないかもしれません。しかし、同じ車であっても排気量が違うだけで、加速性能や走りの質など、かなり大きく違ってきます。たとえば、アクセルを踏んでもなかなか前に進んでいかない、あるいはワンテンポ遅れる感じで加速するような車もあれば、軽くアクセルを踏み込むだけで、軽快に走り出す車もあります。
これらの違いは、エンジン性能の違いに直結します。カタログのスペック表などを見ると、最高出力と最大トルクが表記されています。加速に関係しているのは最大トルクです。これは車を引っ張る力で、最大トルクが大きく、しかもその最大トルクの発生が低回転であればあるほど、軽いアクセルの踏み込みでぐいぐい進んでいきます。また、最高出力というのはパワーのことです。パワーがあると、走り出した後、回転数をあげるにしたがって力強くスピードが増していきます。ただそのハイパワーをしっかり受け止める足回りが大切で、パワーが足回りを上回っていると、タイヤが空転したり、ハンドリングが安定しなくなり危険です。
また、フィーリングも重要なポイントです。滑らかに加速していくか、それとも突然ターボがかかったようにスピードが増すのか。サウンドはどうか、心地良いサウンドかそれともただうるさいさけなのか、好みが分かれるところですが、自分のフィーリングにあった一台を選ぶことが大切ですね。